音楽との2時間
睡眠をたくさん取り
またバックパックを背負い
街を離れた。
今日は真っ暗で
まっすぐな道が
目の前にあった
ヘッドライトを点けながら
どんどん進んだ。
そしてまたゴールに続く
黄色の矢印を見つけては
黙々と進んだ。
少し歩くと離れた所から
音楽が聞こえ始めた。
こんな朝方まで
キャンプでもして
きっと外で楽しんでるんだろうと
耳を澄ませながら
音の方へ向かっていた。
自分が進むと
音も進んだ。
音と自分の距離がいつまでたっても
近付かない
不思議な時間が続いた。
2時間歩くとやっと明るくなり
最初の街へ到着。
音がなっていたのは
体育館のような
大ホールの建物から鳴っていて
人が溢れかえっていた。
街は若者ばかり!
オールナイトでパーティを
していたんだ。
その音楽は2時間を遡る街から
ずーっと鳴っていた。
色々な想像をしながら
わくわく感もあったけれど
道の長さに飽きてしまう
瞬間が
6日目の日差しと共に
私のもとにやってきた。
2018.8.12
0コメント